top of page
Writer's pictured-xbjapan

UAE の 農業技術事情

日本の技術が中東エリアの将来的食料確保問題に貢献できる。


先日アブダビ首長国アルアインにある、メビファームを訪れる機会がありました。国内食料消費量の約90パーセントを輸入に頼る当地では近年水耕栽培や植物工場など、技術を導入した農業開発が模索されています。 特に昨年度からは、 UAE気候変動環境省並びに食料保証担当国務大臣より、今後の日本から農業技術支援交流に期待が寄せられています。


メビファーム https://mebifarm.com/ は日本で開発された医療用ハイドロゲルフィルムを採用した野菜農場で現在チェリートマトの栽培を進めています。 土壌を使わず、また最小量の水しか要しないという、中東地域の農業においての大きな問題を既にクリアしている点が他方開発展開の進んでいる、水耕栽培/植物工場から大きく異なった点です。 また最小量の水で育てるため、糖度と栄養価の抜きん出て高い、高級レストランのシェフの要望を満たす、また機能性食品とまで言えるハイクオリティー商品として差別化が見込まれます。

 

実は私は偶然幸運にもこの農場から出荷されたチェリートマトを去年食しています。 普段の野菜は UAE地元の有機野菜をなるべく入手して頂いており、その時はメビファームが日本の技術を使った農場とも知らず、野菜宅配業者のプロモーションで偶然買ったのですが、確かに当時ドバイで出回っていた何処のどんなチェリートマトより甘みがあった事は本当です。 同じくらいの甘みを持つトマトはあるハイエンドレストランでサラダに入っていたものが一度 (10年近く前の話ですがそれくらい印象に残っているトマトでした、きっと輸入品でしょう)と、別の有機野菜を作る UAE地元農家のチェリートマト(過去この農家指定で数年来に渡り同じトマトを買い続けています。 シーズンでないと出荷がないのがたまにキズ)と、21年間に渡る UAE生活で2度きりです! 

一生活者として素直に今後の美味しい野菜作りを期待しています。技術的にはいちごなどのベリー類もフィルムファーミングに向いているそうです。 


見学の際、課題として温度と湿度管理の難しさをご説明されました。 それは別の機会に UAEのオーガニック農場に行った時も聞いた点で、「水に関しては淡水化した水を政府の補助で比較的安く使えるし、またリサイクルも最大限に行なっている、ただ夏場の温度湿度調整 (外気の高湿度摂氏50度に対してハウスの中は35度以下に保つ必要がある)を電気代の極力かからないコストエフェクティブな方法で賄えないか」という事です。 


このような課題を解決できる、または問題を削減できる日本の技術・知恵はないものでしょうか? 個人的に、どんな小さなアイデアでも、またお大掛かりでなくお金のかからないピンポイントのアイデアでも、日本の技術がこのような当地での農業開発に貢献してくれたらとても嬉しくおもいます。メビファームが日本の農業関連技術のショウケースになったらより素敵だと思います。 当地の気候においての検証レポートの為ですとか、このプロジェクトにご協力される意義は他にも考えられます。 

個人的にこれからも追っていきたい、応援していきたいプロジェクトです。 メビファーム  https://mebifarm.com/ にご興味を持っていただけましたら、該当ホームページをご覧いただきました上直接コンタクト頂くか、お宜しければお繋ぎ致します。


78 views0 comments

Comentarios


bottom of page